この度、創流六十周年記念旭水流舞踊会が、盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。初代旭水扇慶先生が六十年前創流された旭水流でございますが、二代目家元として継承された旭水扇一先生も二十八年を迎えられ、松戸舞踊会においては欠かせない存在となり、市民文化お興隆に多大なるご貢献をしております。今日まで永きにわたり旭水流の伝統舞踊を守られてきたのも、旭水扇一先生の情熱と努力の賜物であり、またご一門の方々をはじめとする関係各位の皆様のご助力による賜物と存じ、深甚なる敬意を表するとともに、心より感謝申し上げます。
さて、日本舞踊とは、日本文化がもつ「美」「わび」「陰影」などの価値観を集約した日本の総合芸術であります。能率・効率が最優先となる現代社会において、失ってはならない日本文化の原点を見据え、その伝統を守り、世界に向けて発信する日本の古典芸術であります。そのような意味でも旭水流の皆様におかれましては、今後もより多くの方々に日本舞踊に親しんでいただけるよう精進を重ね、精力的に活動を続けられますようご期待申し上げます。 結びに旭水流のご発展と、旭水扇一先生並びにご一門の皆様方のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
